テレビの番組表をざーっと眺めていたら、NHK高校講座の「総合的な探究の時間」を発見!
NHK高校講座が良質なコンテンツを数多く作っていることは知っていた。ただ、「総合的な探究の時間」の映像授業は想像がつかなかったので、見てみることにした。
探究のテーマは「あなたはみんなが幸せに生きるために何ができるか?」
テーマを見ただけでワクワクしてしまう。
このテーマから福祉について探究していくらしい。
探究は基本的にオンラインで、ペア学習で進んでいく。
①テーマ設定
↓
②調べる
↓
③考察・まとめ
この①~③を繰り返し、学びを深めていく。
番組に出ていたようくんとルートくんの2人は、まず「みんなが幸せになるようなエンターテインメントについて学ぶ」というテーマを設定し、調査開始。
調べるうちにエンターテインメントと福祉の関係、福祉とは何かということについて2人の間でとらえ方の違いが明らかになり、また「学ぶだけでは足りないのではないか」という疑問が生じたので、新たに「人を幸せにした作品の特徴を調べ、自分たちで作品を作ってみる」というテーマを設定。
2人で映像作品を作ったあと、作っただけではダメだ!ということで「作った作品を人に見てもらうにはどうすればよいか」というテーマを設定して探究を進めていった。
調べていくうちに疑問や食い違いが出てきて、それをもとに新たなテーマを設定し次の行動に移すというスパイラル型の探究活動が行われていた。
まとめの部分で、ルートくんが話していたことが印象的だった。
福祉って弱い人・社会的弱者でなくてもいろんな人が(福祉を)受けるし、与えるものなんだなというのを気づいて、エンターテインメントも人を幸せにする、そういう意味では福祉はエンターテインメントの一種ととらえることもできるんじゃないかな
ルートくんは最初エンターテインメントと福祉を結び付けてはいなかったのだが、ようくんのおかげでエンターテインメントの視点を得ることができたとも話していた。
・「みんなが幸せになるには」というような容易に答えが出ない大きなテーマをもとに、自分の興味・関心にそった自分なりのテーマを設定する
・「テーマ設定→調べる→考える」だけで終わるのではなく、そのサイクルを繰り返すことで学びを深めていく
探究はテーマ設定や進め方が難しそうだなぁと思っていたのだが、NHK高校講座を見てヒントになりそうなことがいくつか得られた。
オンラインでの探究の進め方についても具体的にイメージできたし、見てよかったなぁ。