久しぶりのバリバリの一斉授業

当分は解説と演習を組み合わせて授業を進めていくことになった。演習の時間を『学び合い』でやっていく予定。

 

今日は解説の日だったので、久しぶりに"ザ 一斉授業"をやってみた。

 

緻密な発問、生徒とのやりとり、雑談…

↑こんなものを仕込めればいいのだが、私はそんなに器用じゃないし、生徒たちとの人間関係もできているとは言えないので、今日はひたすら「板書→私が説明」を繰り返した。

 

一斉授業の方が楽は楽だ。

自分のペースで進められる。

 

でも、別世界に飛び立っている生徒も少なからずいるので、そういう子たちを目にすると「ごめんね…」と思う。

 

板書を写すペースも人それぞれ。速い子は待たせてしまうし、遅い子は残念ながら待っていられないので先に進んでしまう。

 

ある程度のところで切って、「書きながらの人は耳貸してねー」と声をかけつつ解説を始める。

聞きながら書くのは大変だろうなと思う。

 

『学び合い』に出会う前、講師をしていたときは「しかたないよね…」と気にしないフリをしていた。

 

でも、今は真っ先に目に入ってくる。

そして、なんとかしたいなぁ、と思う。

でも、それをなんとかできるのはまわりの生徒たちなのだが。

 

振り返りシートのコメントには「解説がわかりやすかった」「解説があった方がいい」というコメントがちらほら。

 

今は、解説と演習の組み合わせがちょうどいいのかなと感じた。

 

仕切り直してよかった。

多様な生徒たちの思い・自分自身・まわりの先生方…さまざまなものと折り合いをつけてゆくこと

今日ですべてのクラスで仕切り直しが終わった。

 

どのクラスも「解説がほしい」という声が一定数上がったので、今後は週1~2くらいで『学び合い』を取り入れ、解説(一斉授業)と演習(『学び合い』)を組み合わせて行っていこうと思っていることやネームプレートは当分使わないことを生徒たちに伝えた。

 

無記名のアンケートには生徒のさまざまな思いが表れていた。

やりたい、やりたくない、どれでもいい…

選択肢は限られているけれど、そう考えるに至った”理由”は生徒の数だけある。

 

全ての生徒が望むようにはできないことを痛感する。

だから、”折り合いをつけてゆくこと”が大切になるのだろう。

その折り合いのつけ方が難しい。悩みどころだ。

 

そして、アンケートだけではすくいきれない思いもあるということも頭に入れておかなければならない。生徒たちの言動に表れるそうした思いを、丁寧に見取っていく必要があるのだと思う。正直なところ、私には荷が重い。まだまだ見取りは甘い。

それでもやらなければならないのだ。

 

 

そして、いまさら感が半端じゃないが、改めて私の自己紹介もした。

前回生徒に書いてもらった自己紹介シートの私への質問の項目を中心に話したのだが、まぁおもしろくない。話している私が内心ひくぐらいおもしろくないのだ。自己紹介の下手さ加減に自分のことながらげんなりする。

 

 

先日、同期や先輩方とzoomで話していたとき、ある先輩が「私は折に触れて「クラスのみんなのことが大好きだよ」と伝える」というようなことを話していた。

 

私はその先輩のように「クラスのみんなのことが好き」とは現段階では口にできない。

嫌いなのか、と問われれば決してそういうことではないのだが。

しいて言えば「自信をもって好きだと言えるほど、まだ彼ら彼女らのことを知らない」というのが正確かもしれない。

 

自己開示は難しい。

何を、どれくらい開けばいいのかまだつかめない。

おそらく、それは私も生徒たちも同じなんだろうな。

 

でも、「一人残らず、高校卒業後も幸せでいてほしい」という私の思いは変わらないし、今後もいろいろな場面で伝えていこうと思う。

 

柔軟に折り合いをつけていくことと

ちょっとずつ自己開示すること

自分の思いを言葉にして生徒たちに伝えること

↑当面の私の目標はこんな感じ。

 

 

そういえば今日、うれしい(?)ことがあった。

授業後、教材室に戻る途中、実習着姿でかごを抱えた生徒たちに呼び止められた。

 

「せんせー、卵買ってくれませんかー?」

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なんと、6個で100円。

 

実家暮らしだとスーパーに行かなくなるので、果たしてこれが高いのか安いのかよくわからないのだが、生徒たちが世話をする鶏の卵というだけでちょっとおいしそう。

 

明日卵かけご飯にしてみようかなぁ。

 

卵が同乗しているせいか、車の運転は心なしかいつもよりも慎重になった。

素直に、率直に語ることしか私にはできないけれど、その語りに耳を傾けてくれる生徒はきっといる

「あぁー、おわったぁー‼」

家に帰って畳に大の字になり、思わず叫んでしまった。

 

結論から言うと、なんとか仕切り直しできた気がする。

ただ、語りに入るまでは心臓がバクバクだった。

 

 

寝ようにも語りの内容が頭をぐるぐるしてなかなか寝られなかった昨日の夜。

 

朝早く起きて考えよう!と思ってアラームを5時にかけ、目は覚めたものの、布団の中でうだうだ考え、結局いつもと同じ時間。

 

話す内容をノートに箇条書きし、あとはその場でなんとかすることに。

 

家を出る前には仏壇と神棚に手を合わせる始末。神棚に手を合わせる私を見て、両親が一言、

「神様に頼んじゃだめなんだよ~」

「報告と「いつもありがとうございます」って言うものらしいし」

…ごもっとも。でもすがれるものにはすがりたかったのだ。

 

 

教室に向かうために階段を上っていたら、足ががくがくだった。

チャイムが鳴る。出欠を確認する。

「今日は始める前に話したいことがある」と告げると、ざわざわしていたのが静かになり、40人近くのまなざしがこちらに向けられる。

 

・みんなの中で「テストが不安」「自分の答えが合っているか心配」「ネームプレートがプレッシャー」という声が上がっていること

・↑こうなってしまった原因

・みんなを置き去りにして自分だけどんどん進もうとしていた、ごめんなさい

・なぜみんなに任せるような授業をするかというと、みんなが将来幸せに生きていくため。ここにいる1人残らず、高校卒業後も幸せでいてほしいと願っていること

・幸せになるためには、いろいろな人とつながることが大切だと思っていること

・一斉授業が確立した背景

・私は平凡な教師なので、話すのも上手じゃないし、1人も寝ないような授業を毎回やれる自信は正直ないこと

・だから、みんなの力を貸してほしいこと

 

こんなことを語った。10分くらいかかった。

 

顔が下がっていたり、寝ていたり、関係なさそうな話をこっそりしていたりする生徒もいたけれど、一定数は顔を上げてきちんと話を聞いてくれていた。

 

アンケートと自己紹介シートを書いてもらい、軽めの課題をして今日の授業は終わり。

 

アンケートを見てみると、生徒たちのいろいろな思いがそこにあった。

 

もっと早く、2学期のスタートの段階でやっておけばよかったと思った。

 

でも、まだ手遅れではないような気がする。

この段階で仕切り直しできて本当によかった。

 

今は生徒たちの多様な意見にどう折り合いをつけていくかに悩み中。

相反する考えの生徒たちが混在する状態で、どう進めていけばいいのか…

 

とりあえず、アンケート結果をもとに改善策を全体に対して投げかけてみて、その様子見かなぁ。

 

なかなか全体では言いにくいこともあると思うので、そういう場合は振り返りシートにコメントを書いてもらったりして。

 

週1〜2週に1回のペースでアンケートをとって、それを、フィードバックしていこうか。

 

うーん、ひとつ終わっても次々と考えることが出てくる…

 

でも、"聞いてくれる生徒はいる"というのを実感できてホッとしている。

 

さて、明日もきっと勝負の1日だ。

心理的に安全・安心な雰囲気を教室に作りたい

今日は大学院の先輩や同期とzoomでおしゃべりしている。

 

飲んだり食べたりしながらのゆるーい会。

 

このメンバーだと気兼ねなく話せる気がする。

 

近況報告したり、困っていることを相談したり…

 

正直まだ明日が怖い。

 

でも、少し心が軽くなった

 

共感してくれる人がいる。

アドバイスしてくれる人がいる。

 

それがこんなにも心強いのかと思う。

 

こういう心理的に安全・安心な雰囲気を授業中に作りたい。

 

私だけではできないから、クラスのみんなと一緒に。

 

明日の語りはその第一歩にしたい。

 

受け入れてもらえるかどうか分からないのは怖いけど、仕切り直しだ。よし。

教育と直接関係なさそうなことも、きっと教育につながってくる

今日はzoomでさまざまな方とお話をした。

 

その中で、以下の本を紹介していただいた。

沖縄の貧困について書かれた本なのだが、教育に置き換えても納得できる内容だった。

 

中でも、”人の関心に関心を持つこと”の大切さについてが印象的だった。

人に関心を持つだけでは、自分の見たいものしか目に入ってこない可能性がある。

その人が関心を持っていること、大切にしていることは何か考え、それに関心を持つことが必要になってくる。

 

 

また、今日の午後は『学び合い』上越の会に参加した。

テーマは「アメリカ大統領選から教育について考える」(だいぶ端折りすぎかもしれないが)。

今までにないテーマだったので、かなり難しかった。

 

ブレイクアウトルームに分かれて話していて、印象に残っているのが「人によって○○観」が違うということ。

 

トランプ氏が成果として掲げるものは、トランプ氏の支持者にはもてはやされるものかもしれないが、バイデン氏の支持者にとっては「なんてことをしてくれたんだ!」という感じかもしれない。

 

同じ出来事であっても、見る人によってそれは白にも黒にもグレーにもなりうる。

 

『学び合い』も同じ。

 

『学び合い』実践者や興味がある人と、『学び合い』に拒否感を持つ人とでは、学校観や子ども観はきっと異なってくる。

 

そのことを忘れると、いらぬ軋轢を生んでしまう恐れがある。私が踏んでしまった地雷の一つもこれに起因するのだろう。

 

 

人と話すと、自分とは違う視点で物事を捉え直すきっかけをもらえる。

ここのところ大学構内に入れず、仲間と話すこともできなかったので、いろいろ凝り固まっていたようだ。意識して人と話す機会を作らなければ。

 

そして、これからこの本を読み直す↓

現在の苦境を乗り越えるヒントがあるかもしれない。

 

明日もまた人と話す。

久しぶりに顔を合わせる人もいる。

今から楽しみでちょっとだけワクワクしている。

雨、のち、再始動

こんな記事を書いた翌日。

bookmarker330.hatenablog.com

 今日の午前中はひたすら現実逃避していた。

マンガを読んだり、ひさしぶりにpixivをのぞいてみたり、Youtubeで動画を見たり…

 

昨日いただいた指摘は手帳にメモしてあったけど、怖くて見ることができなかった。

 

午後は全体ゼミ。今は大学構内に入れないのでzoomでだったけど、みんなの顔を見ることができて少しほっとした。

 

そして、今週はM2ゼミがないのでM1ゼミに参加させてもらった。

最後に質問したのだが、質問の最中に涙腺が崩壊した。

 

今までの学年ゼミでもこらえきれずに涙を流したことはあったが、こんなにぼろぼろ泣いたのは初めてだ(しかもM1の前で)。

 

西川先生のアドバイスを聞いていて、私が地雷を踏んでいたことを再確認した。

 

昨日の授業後慌てて大学の図書館に行き、『みんなで取り組む学び合い入門』を借りてきて読んだのだが、やるべきことをやっていなかったと痛感した。

 

人間、痛い目を見ないとわからないのだ、たぶん。

 

ある意味、今回、正規採用になる前に気づけた私は幸せなのかもしれない。

 

正直、生徒に受け入れてもらえるかどうかわからないのは怖い。

今は、月曜日が来るのが憂鬱だ。

でも、私のことが怖いと思っている生徒もたくさんいるんだろうなぁ。

 

明日、明後日はいろんな人と話して、月曜日の仕切り直しに向けて準備をしよう。

 

明日の14時から『学び合い』上越の会がある。参加された方と情報を共有したり、悩みを相談したりできたらいいなぁ。

kokucheese.com

もしよろしければ、ぜひ。

油断していたな、これは

授業で壁にぶつかっている。

 

完全に油断していたと思う。

手遅れになる前に気づかせてもらっただけマシだったのかもしれない。

もしかしたらもう手遅れかもしれないけれど、今は手遅れでないことを祈るしかない。

 

 

全ての原因は私にある。

 

・私は基本的に引っ込み思案だし人見知り。

・自己開示も上手ではない。

・初対面だとよく「とっつきにくい」と言われる。

↑これら全てを生徒に対しても遺憾なく発揮していたようだ。

 

コロナウイルスの影響でただでさえ生徒は不安や心配なことが多いだろうに、それに加えいろいろな事情で担当教員が何度も変わり、急にやってきた教員(=私)が今まで経験したことがない変な授業を展開する。

 

私が逆の立場だったら不安で仕方がないと思う。

 

生徒の目線に立つことができていなかったな。

 

生徒たちが出すサインが見えていなかったし、思いを汲み取ることもできていなかった。

 

コロナウイルス対策でマスクをしていて表情が読み取りにくいのもあって、きっと生徒からすれば、ロボットが来て、たいした解説もしないまま授業とも呼べないような時間が過ぎていっただけだったのだろう。

 

申し訳ない。

 

 

ただ、正直、私自身生徒たちとどう接したらいいか分からずにいる。

 

コロナ下で制約が多い中、どうやって信頼関係を築いていけばいいのか…

 

挨拶するのですら少し躊躇してしまう。

でも、授業中にしゃべってるから、挨拶を躊躇するのも変な話なのだけれど。

 

うーん、どうしたものか…

 

 

とりあえず、

①本を読む

②自分で考える

③人と話す

の3点セットに立ち戻ろう。

 

今週は学年ゼミがないから、明日のM1ゼミに参加させてもらって作戦会議かな。

 

西川先生ならきっとこうおっしゃるだろうな、というのはなんとなく想像つくけれど、でもその想像以上のことがあるかもしれない。

 

まずは①と②をやるところから。

一度立ち止まって、自分の行いや振る舞いを振り返らねばならない。