素直に、率直に語ることしか私にはできないけれど、その語りに耳を傾けてくれる生徒はきっといる

「あぁー、おわったぁー‼」

家に帰って畳に大の字になり、思わず叫んでしまった。

 

結論から言うと、なんとか仕切り直しできた気がする。

ただ、語りに入るまでは心臓がバクバクだった。

 

 

寝ようにも語りの内容が頭をぐるぐるしてなかなか寝られなかった昨日の夜。

 

朝早く起きて考えよう!と思ってアラームを5時にかけ、目は覚めたものの、布団の中でうだうだ考え、結局いつもと同じ時間。

 

話す内容をノートに箇条書きし、あとはその場でなんとかすることに。

 

家を出る前には仏壇と神棚に手を合わせる始末。神棚に手を合わせる私を見て、両親が一言、

「神様に頼んじゃだめなんだよ~」

「報告と「いつもありがとうございます」って言うものらしいし」

…ごもっとも。でもすがれるものにはすがりたかったのだ。

 

 

教室に向かうために階段を上っていたら、足ががくがくだった。

チャイムが鳴る。出欠を確認する。

「今日は始める前に話したいことがある」と告げると、ざわざわしていたのが静かになり、40人近くのまなざしがこちらに向けられる。

 

・みんなの中で「テストが不安」「自分の答えが合っているか心配」「ネームプレートがプレッシャー」という声が上がっていること

・↑こうなってしまった原因

・みんなを置き去りにして自分だけどんどん進もうとしていた、ごめんなさい

・なぜみんなに任せるような授業をするかというと、みんなが将来幸せに生きていくため。ここにいる1人残らず、高校卒業後も幸せでいてほしいと願っていること

・幸せになるためには、いろいろな人とつながることが大切だと思っていること

・一斉授業が確立した背景

・私は平凡な教師なので、話すのも上手じゃないし、1人も寝ないような授業を毎回やれる自信は正直ないこと

・だから、みんなの力を貸してほしいこと

 

こんなことを語った。10分くらいかかった。

 

顔が下がっていたり、寝ていたり、関係なさそうな話をこっそりしていたりする生徒もいたけれど、一定数は顔を上げてきちんと話を聞いてくれていた。

 

アンケートと自己紹介シートを書いてもらい、軽めの課題をして今日の授業は終わり。

 

アンケートを見てみると、生徒たちのいろいろな思いがそこにあった。

 

もっと早く、2学期のスタートの段階でやっておけばよかったと思った。

 

でも、まだ手遅れではないような気がする。

この段階で仕切り直しできて本当によかった。

 

今は生徒たちの多様な意見にどう折り合いをつけていくかに悩み中。

相反する考えの生徒たちが混在する状態で、どう進めていけばいいのか…

 

とりあえず、アンケート結果をもとに改善策を全体に対して投げかけてみて、その様子見かなぁ。

 

なかなか全体では言いにくいこともあると思うので、そういう場合は振り返りシートにコメントを書いてもらったりして。

 

週1〜2週に1回のペースでアンケートをとって、それを、フィードバックしていこうか。

 

うーん、ひとつ終わっても次々と考えることが出てくる…

 

でも、"聞いてくれる生徒はいる"というのを実感できてホッとしている。

 

さて、明日もきっと勝負の1日だ。