昨日の午前中、PTA主催のワークショップに参加しました。
今年度のPTAの役員の方々は熱心だそうで、こうした自主的なワークショップは私が勤務校に勤めてから初めてです。
今回はCAP・上越さんを講師としてお招きして、子どもが暴力から自分を守るためのプログラムを体験しました。
「CAPプログラム」は子どもがさまざまな暴力から自分自身を守るための暴力防止プログラムであり、自分を大切にする気持ちである「人権感覚」を高めるための人権教育プログラムなのだそうです。
暴力防止というと、従来は「~してはいけない」という言い方で行動を規制することが多いのですが、行動の規制では子どもたちの不安を強くします。一方、CAPだと「~できるよ」「~してもいいよ」と行動の選択を促す伝え方をします。
「~してはいけない」は私も普段使っている心当たりがあるので、気を付けなければと思いました。
子どもたちに対して大人がまずできることは、子どもたちの話を聴くことなのだそうです。CAP上越の方が「聴くことはだれでもできる心の手当て」とお話しされていたのが印象的でした。
ワークショップではペアワークやグループワークを取り入れたものだったのですが、私が「生徒たちに相談される大人になりたい」と言ったときに、お隣のベテランの先生が「相談されるのもそうだけど、子どもの変化に気づける大人になりたいな」と話していました。
「相談してほしい」はこちらが受け身の状態ですが、「変化に気づく」のはこちらが能動的に生徒たちの様子を観察したり、普段から声をかけてコミュニケーションを取ったりしないとできません。
ベテランの先生は物事を見る視座が自分とは段違いだなと感じました。