「他者を傷つけるかもしれないこと」が私の指導スイッチをオンにする

私はあまり部活中に叱ることはしません。

 

剣道部は根底に"礼儀"の2文字があるので、何か指導した際にふて腐れる部員はいないし、挨拶や返事もしっかりしています。その点はとても助かっています。良い部員たちです。

 

しかしながら、今日はかなり厳しく叱らざるを得ない場面がありました。

 

今日は錬成会だったのですが、割れた状態の竹刀を使って試合をしている部員がいたのです。

 

竹の繊維は細く裂ける上に鋭いので、それが目に入ると失明の危険性があります。

 

そのため、道具の手入れはこまめにするように指導してきました。

 

それにも関わらず、1年以上剣道をしている部員が割れた竹刀を使っていた上、予備の竹刀を持ってきていないことを知り、私の指導のスイッチが入りました。

 

・割れた竹刀を使うと失明の危険性があり、相手をケガさせることにつながる。

・だから、道具の手入れはこまめにしなければならないし、それが相手に対する礼儀。

 

ここまで話したのですが、その生徒が「やっちゃったなぁ」というような軽い感じの反応をしたので、このままではだめだと思い、さらに畳み掛けました。

 

・あなたがやったのは人を傷つける可能性があること。

・しかも、予備の竹刀がないなら、本来は試合を続けることができない。

・竹刀の手入れすらできないなら試合に出なくていい。今週の新人戦も出さない。

 

厳しい口調で一気に指導すると、さすがに自分のしたことの重大さがわかったのか、しゅんとしていました。

 

そして、錬成会の終わりに、「今日この後、竹刀を買いに行きます」と言って帰っていきました。

 

他者を傷つける可能性があることをした場合は躊躇なく指導する。

 

私の指導のスイッチの一つはここにあるようです。