立つ鳥跡を濁して猛反省

昨日ですっきりさっぱり非常勤講師生活は終わりだと思っていたのに、思わぬところに落とし穴があった。

 

昨日の夕方、バイト前に国語科の先生から電話がかかってきた。

 

先「○○先生(=私)、欠点者用の課題はどちらにありますか?」

私「欠点者用の課題ですか? 課題は出しても出さなくてもいいというお話では?」

先「え? 冬休みの課題はどちらでもいいけれど、欠点者用の課題は出さなければならないんですが…」

私「え?!」

 

今日の午後、終業式の後に欠点者呼び出しの上指導があったようなのだが、現代文だけ課題がなくて困っていたのだそう。

 

その話を聞いた瞬間、「あぁ、やってしまった…」と頭を抱えた。

 

すぐに課題を作って、今日の朝早くに非常勤先に行き、教頭先生に「最後の最後に迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした」と提出した。

 

 

最後の最後で大失敗。

「終わり良ければ総て良し」の真逆。

立つ鳥跡を濁しまくりだ。

 

年度末で忙しい中、さまざまな先生、そして生徒たちに迷惑をかけてしまった。

申し訳ない。

 

 

今回の失敗の教訓は「引継ぎの難しさ」だ。

 

欠点者が出た時点で、何かしら課題等を作ることは想定できたはずだが、今回はまったく気づかなかった。

 

初めて働く学校では、最初どんなルールがあるのかわからない。内規として決まっているものもあるが、暗黙のルールになっているものもある。

 

暗黙のルールは主に先輩の先生から口伝で教わることが多いと思うが、それが「普通」になってしまうと、気にしなくてもできるようになる。これが自動化である。

 

いったん自動化してしまうと、自分の中の当たり前に埋もれてしまう。

いちいちチェックリストやマニュアルを作って確認することもない。

そもそもチェックリストやマニュアルを作ろうという発想にならない。

 

公立は数年で異動になるし、異動先で同じルールが通用するとは限らない。というか、通用しないことの方が圧倒的に多い。

 

1年も経てば暗黙のルールは自動化してしまうので、チェックリストやマニュアルを作る労力と効果をてんびんにかけると、作らない方に傾くのだろう。

 

私立はどうかと言うと、学校にもよるだろうが、人の入れ替わりと学校の方針の変化が激しいため、これまたチェックリストやマニュアルを作ってもすぐに役に立たなくなる可能性が高い(エビデンスは私なので、確証はない。念のため)

 

私の中ではきちんと引き継げていたと思っていたのだが、甘かった。

欠点者などのいわばイレギュラーな状態が生じたときは、慎重すぎるくらい慎重に確認しなければダメだな。

 

不幸中の幸いは、昨日挨拶できずに心残りだった先生と、今朝ばったり会って感謝を伝えられたこと。

 

うっかり者のわたしにもサンタさんがプレゼントをくれたようだ。