手を放してゆくこと

今日の午後は自習室のホストをしている裏側で、ゼミの動画をYouTubeにアップする方法をマニュアル化していた。

 

昨日のM1ゼミの映像をZoomのクラウドからダウンロードし、YouTubeにアップする過程をひとつひとつスクショして、文章とともにマニュアルにまとめていく。

 

コロナウイルスの蔓延で大学構内が立ち入り禁止にならなければ、「スタジオ」と呼ばれるゼミ室の一つにM1を連れていき、デスクトップの前で「こうやるんだよ」と実際にやって見せながら説明するはずだった。わからないところがあればその場で質問してもらって、M2が答えればいい。M1の中でも理解度は異なるので、一度説明したら後はM1の中で飲み込みの早い人がわからないところがある人に教えてあげればいい。

 

しかしながら、今はそれができない。

 

「当分の間はやり方がわかっているM2がすべてやってしまう」というのも一つの手ではあるのだが、もうすでにゼミにも参加しているのだから、M1には少しずつ仕事を振って仕事を覚えていってほしいという思いもある。

 

そこで必要になるのが”マニュアル”である。

とりあえずマニュアルを見れば、作業の大まかな流れは把握できる。

わからないところがあれば誰かに聞けばいいし、正直やりながら覚えていくしかないのだ。

 

今まで口伝え、もしくは実際に先輩がやって見せてくれたり、仲間に聞いたりすることで知らず知らずのうちに覚えていたことを、マニュアルという形で文章化するのはなかなかに骨が折れることだった。

 

自分の中で自動化してしまっていることは気づきにくい。でも、そこにローカルな(西川研ならではの)”気をつけなきゃいけないポイント”が隠れていたりするのである。

 

M1にやってもらうこと、M1に任せることを徐々に増やしていく。そのために私にできることの一つが、こうしてマニュアルを作ることなのかもしれない。

 

これが「手を放してゆく」ことなのかなぁと思ったり。

 

今年のM1さんはすでに本の執筆を手伝っていたり、Slackの使い方を説明してくれたりと頼もしいかぎりなのだが笑