西川研の全体ゼミはトランザクティブ・メモリーを高める?!

今日は久しぶりに全体ゼミに出た。手帳を確認したらなんと1か月ぶりだった。

決してサボっていたわけではない。インタビューのスケジュールが金曜日の午後に集中していたのだ。

 

「全体ゼミに出た」と言っても、実際は自分の家からZoomでの参加である。今週に入ってから異様なほど体調が悪く、今日も大事を取って家に引きこもることにした。

口内右側に口内炎(特大)→右目にものもらい→右耳が聞こえにくくなる→頭痛(今ココ)

特に体の右側が集中してやられている。右半身だけ免疫力が下がるなんてことあるのだろうか…

 

さてさて、話が脱線した。

全体ゼミは、週に一度ゼミ生のほとんどが顔を合わせる時間。ただ、西川研の全体ゼミはちょっと変わっている。論文や各自の研究について検討するなどの、いわゆる”ゼミ活動”は基本やらない。

みんなでアイディアを出し合って今後やることを決めたり、今やっているプロジェクトの進捗状況を確認したりするのが、全体ゼミで主にやっていることである。

 

「アイディアを出し合う」と言えば、よく使われる手法に「ブレインストーミング(ブレスト)」がある。しかし、このブレストは実はアイディア出しには不向きなのだそうだ。

business.nikkei.com

「5人が顔を突き合わせてブレストするグループ」と「5人が個別にアイディアを出して最後にアイディアを足し合わせるグループ」では、後者の方がよりバラエティに富んだアイディアが出たということが研究結果で明らかにされた。

ブレストがアイディア出しに不向きな要因として、

①他者への気兼ね(他者の自分への評価が気になる)

②集団で話すときは思考が止まりがち(相手の話を聞かなければならないから)

の2つが考えられるのだそう。

 

ではブレストにはどのような役割があるのかというと、「組織の記憶力を高める」らしい。ブレストによって、「組織の誰が何を知っているか」を組織の全員で共有することができるのだそう。

これは、”トランザクティブ・メモリー”の考え方ともつながってくる。

 

トランザクティブ・メモリーを高めるためには、顔を突き合わせての直接交流が重要である。アイコンタクトや身振り・手振り、表情等を見ることで、その人がある事項について理解できているかどうか把握できる。

 

ゼミ生のほとんどが直接顔を合わせる全体ゼミには、トランザクティブ・メモリーを高める効果があるのかな、とちょっと思った。