TTで入ってくれた先生の"スピーチのネタ提供"から考えたこと

定期テストが終わり、スピーチの授業が進んでいます。今回のテーマは「2年生になって成長したこと+どんな3年生になりたいか」です。

 

あるクラス(私の担任するクラスですが)は、今日の授業がスピーチ準備2回目で、次回から発表が始まるというタイミングでした。

 

TTで隣のクラスの担任の先生が入ってくださいました。

 

前回の授業では、原稿を書く生徒もいるものの、しゃべったり、関係のないことをしていたりする生徒が多く、「このままで間に合うのだろうか」と心配していました。

 

ところが、今日はざわざわしつつも原稿を書き始める生徒が前回よりも圧倒的に多かったのです。

 

書き上げた原稿を、ときに心配そうに、ときに得意げに私に見せてくる生徒が何人もいました。

 

授業後にTTで入ってくださった先生にお礼を言ったら、「いや、僕はネタを提供しただけですよ」とのこと。

 

詳しく聞いてみると、「書くことがないんです」という生徒に対して、「自分ではどんなところが成長したと思う?」と聞いた上で、その先生が感じている、その子の成長ポイントを伝えたのだそうです。

 

そうしたら、その生徒はすぐに原稿を書きだしたのだとか。

 

そんな"ネタの提供"を、さまざまな生徒にしてくださったのだとか。

 

私だけでは手が回らないところを、その先生は上手くフォローしてくれていたのです。

 

その生徒が気づいていない"成長ポイント"を掘り起こして、生徒が納得する形で気づかせているのが素敵だなと思いました。

 

願わくば、これと同じことが生徒同士でできると最高なんだよなぁ、とも思いました。