『欲望の名画』(中野京子著)読了

欲望の名画 (文春新書)

欲望の名画 (文春新書)

 

美術館に行きたい!

でも、行けない…

ならば、本で名画に出会おう♪

ということで、中野京子さんの『欲望の名画』である。

 

今までは自分の感覚だけで絵を見ていたのだが、中野さんの本に出会ってからは絵が描かれた時代背景や歴史についても思いを馳せるようになった。

 

歴史画や宗教画はその当時の政治や風俗、宗教について知っていた方がより楽しめる。

また、アトリビュート(神や人物を描く際に不可欠とされる特徴や物。聖母マリアは衣は赤と青で描かれる等)について知ると、その絵に隠された意味についても理解できるのだ。

 

この本は「愛欲」「知的欲求」「生存本能」「物欲」「権力欲」の5つの章からなるのだが、各章でおさめられた絵とそのエピソードを読んでいると、人間の欲望は尽きないなぁとつくづく思う。

 

中野京子さんの著作は、他にも『名画の謎』シリーズや『運命の絵』シリーズなどがあり、そちらもおすすめ。

名画の謎 対決篇 (文春文庫)

名画の謎 対決篇 (文春文庫)

 
運命の絵 (文春文庫)

運命の絵 (文春文庫)

 

あぁ、美術館で美しいものに触れたい…