桜と花火に共通する日本人の美意識

昨日、友達と柏崎の花火大会に行ってきた。

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柏崎の花火は海上で打ち上げるのが特徴で、真っ直ぐ打ち上げるだけでなく、ほぼ海面と平行に打ち上げ、海上で花開くような凝った演出もあった。

 

その美しさは筆舌に尽くしがたい。美しいものを見ると言葉を失うというのは本当なのだと実感した。

 

花火もそうだが、日本人が愛でるものの代表格と言えば、春の桜だろう。この2つに共通するのは「儚さ」だと思う。

 

桜が花開くのは一瞬であり、咲いたと思ったらすぐに散ってしまう。満開の桜ももちろん美しいのだが、個人的には桜の散り際に心惹かれる。桜が舞い落ちる中、水面いっぱいに花びらが広がっている様子を「花筏」という美しい言葉で表現し、愛でるのは日本だけではなかろうか。

 

桜は散るからこそ美しいのだろう。

 

花火も夜空を彩るのは打ち上げられた後の一瞬で、すぐに消えてしまう。一瞬だからこそ、人々の目に、心にその美しさが焼きつくのだろう。