5・7・5に夢中♪

昨日は、「音声言語研究会」なるものに参加してきた。ある研究室のメンバーが定期的に開催しているものである。

 

今回のテーマは川柳だったのだが、川柳をやるきっかけになったのが、国語の教材について検討する授業で、私が短歌や俳句の創作活動について取り上げたからだったそう。(ちょっとうれしい)

 

ルールは簡単。お題にそって2分以内で5・7・5を作り上げる「即興川柳」。"音声言語"研究会と言うだけあって、できた川柳は声に出して発表する。点数は、お題を出した人が独断と偏見でつける。

 

実際やってみるとよくわかるのだが、2分間というのはある程度時間が確保されているように見えて、あっという間に過ぎ去ってしまう。全く思いつかなければ−2点なので、スリル満点である。

 

ふたを開けてみると、世の中の出来事とかけたもの、ダブルミーニングの秀逸な句、切実な思いを乗せたものなど、さまざまな句が出揃って、会場は大いに湧いた。

 

不思議なもので、文字だけの時より、声に出した時の方がおもしろい。その人の声音や間の取り方、リズム、テンポなどが加わると、その句のイメージが聞いている側にも手に取るように伝わってくる。

 

「日本人は、遺伝子レベルで5と7の組み合わせに心地よさを感じるようになっているらしい。」

 

大学のとき、こんな話を聞いたことがある。何せ1000年以上前から、人々は和歌や俳句、川柳、狂歌など、5と7の組み合わせに自らの思いを託してきたのである。エビデンスなんてないけれど、やっぱり5音と7音の組み合わせは素敵だな、と思った。