『めざせ!ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシつくります』読了

読書の秋なので、最近は2週に1回ペースで図書館に行き、インスピレーションで本を選んでは借りてきて読むのを繰り返しています。

 

最近読んだ中でおもしろかったのは、黒栁桂子さんの『めざせ!ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシつくります』です。

黒栁さんは、法務省の専門職である法務技官(国家公務員)の管理栄養士で、全国に20名ほどしかいない超希少職なのだそう。

 

刑務所の食事は受刑者によって作られます。給食調理は刑務作業の一つで、体力があり頭もいいエリート受刑者たちが配属されることが多いそうです。ただ、エリートとはいえ、みんなが調理技術をもっているとは限りません。

 

黒栁さんの仕事は、365日朝昼晩の献立を作成することと、現場での調理指導や調理のサポート。

 

刑務所の中での調理は、いろいろな制限があります。みりんは甘いお酒だから使えないし、バナナの皮はなんとタバコになってしまうのでバナナもダメ、そしてアルミの包装も火を起こせてしまうのでアウトなんだそう。

 

「みょうがはどこまでむくんですか」

「愛情の安売りはよくないですよ」

黒栁さんと受刑者の方々との関わりも、ほのぼのとするもの、おもわず笑ってしまうものなど、バラエティに富んだエピソードが満載です。

 

限られた予算の中で、調理技術もまちまちな受刑者たちが時間内に問題なく給食を作れるよう、さまざまな工夫や配慮をする黒柳さんの姿が目に浮かびました。