中3国語の『握手』の単元の終わりに、「ルロイ先生に向けた弔辞を書く」という課題を設定し、授業では人物像や指言葉のもつ意味などを読み取ってきました。
弔辞を書く前にルロイ先生の人物像を表に整理し、赤塚不二夫さんにあてたタモリさんの弔辞の動画を生徒たちに見せました。
生徒たちは動画を真剣に見ており、事前に動画を流すことで、あまりなじみのない弔辞のイメージができたのかもしれません。
この課題をやってみて良かった点は、回想のシーンから「私」とルロイ先生のエピソードを探し、弔辞の文章に織り込むことで、生徒たちの理解度を見取ることができたことです。
失敗したなぁと思ったのは、事前に「弔辞にふさわしいエピソードや人物像を見つけるんだよ」という声かけをするのを忘れてしまったことです。
ルロイ先生と「私」の再会シーンで、「私」がかつて児童養護施設を抜け出したエピソードをルロイ先生が話す場面があるのですが、それを持ち出して「あなた(=ルロイ先生)は根に持つ人なんですね」と書いている作文を見て、思わず「そうじゃない!」と突っ込んでしまいました。
弔辞を書き終わったあと、「書いた弔辞を心を込めて読む」というペア活動を入れました。
1時間で弔辞を書くという活動だったので、お互いの文章を十分に読み合うことはできなかったのですが、そもそも弔辞は声に出して読むものなので、このペアでの活動は入れてよかったなと感じました。