あえて友達と一緒にいるときに声をかけてみる

生徒に声をかけるとき、今まではその子が一人ているときを狙って声をかけていましたが、この前違うアプローチを試してみました。

 

私の担任するクラスでは、給食中は前を向いて黙々と食べ、食べ終わったら多少おしゃべりしていてもかまわないというのがいつものパターンです。

 

しかし、席の並びでしゃべりたい人たちが集まっているゾーンがあり、「給食後にしゃべっている人がうるさい」という声が上がってきました。

 

今までは、時折「しゃべるなとは言わないけど、食べている人もいるから声の大きさには気をつけてね」と、やんわりと注意はしていました。

 

しかし、うるさいという声が上がった以上、こちらも対処しなければなりません。

 

給食後のおしゃべりの声が目立つ何人かに声をかけたのですが、その生徒が友達と一緒にいるときを狙って声をかけてみました。

 

「ちょっとね、給食を食べ終わったあとのおしゃべりの声がうるさいっていう話が私の方に来てるんですよ」と声をかけてみたら、友達が「うるさいよっ! ◯◯(生徒の名前)」とふざけて言ったり、「確かに、隣のクラスのうちらにも聞こえてた」と新たな情報を教えてくれたりして、それがフォローや説得の役割を果たしてくれました。

 

私にとっては、声をかける対象の生徒と一緒にいた、その子の友達の存在が援護射撃となったわけです。

 

声をかける生徒と私の関係性、生徒と友達の関係性、生徒の性格など、いろいろな要素を配慮に入れる必要がありますが、場合によっては、一人でいるときに声をかけるだけでなく、あえて誰かと一緒にいるときに声をかけるのが得策なのかもしれないと感じました。