音楽祭を通して生徒たちも私もどれだけ成長できるかな

音楽祭が1週間後に迫り、音楽祭強調週間に入っています。

 

音楽室や体育館など練習場所の割り当てが決まっており、割り当てのないクラスは自教室で練習するシステムです。

 

放課後の練習は時間が特別に設定されているので基本的に全員参加ですが、昼休みはもともと休み時間のところに練習が入ってくる形になります。

 

音楽祭直前ならいざ知らず、1週間前ともなると「練習<遊ぶ」という生徒が出てくるのも事実。

 

なんとなくそういう雰囲気を感じたので、昨日は「昼休みに練習するかどうかは指揮者・ピアニスト・パートリーダーで相談して決めてね」と朝のうちに全体に伝えました。

 

その後、給食中に「先生、今日の昼は練習するんですか?」と、ある生徒が聞いてきました。「私に聞くの? 朝、指揮者・ピアニスト・パートリーダーで相談して決めてって言ったよね?」と返したら、クラス中でいろいろな意見が飛び交いました。

「練習したい人がすればいいんじゃない?」

「それだとクラスの団結力的にダメでしょ」

「本当に練習したいのかよ」

「練習した方がいいと思うけど…」

 

私は給食後、すぐに教室を離れなければならなくなったので、その後どんな話し合いがなされたのかは分かりませんが、教室に戻ってみると、どうやら昼の練習はなしになったよう。

 

今考えてみると、いったん昼の練習をなしにしたのは、ちょうどいいリセットになったような気がします。

 

放課後の練習前にパートリーダーたちを廊下に呼び、「今日、この後20分間普通に練習する? それとも話し合いする?」と声をかけたら、「話し合いしたいです」とのことだったので、パートごとに分かれて話し合うことに。

 

「来週の月曜の昼休みに体育館での練習が入っている。このまま今の状態で体育館の練習に入るとまずい気がしたから、この時間の最初はパートごとに話し合うことにした。クラスで一つの方向に進めるように、考えてることを共有しよう」と私が語り、次の3つについて話し合って、各パートの考えを共有しました。

 

・「達成感のある音楽祭」という目標を掲げたけど、具体的には何を目指すのか? 歌い終わった後、どうなっていたいのか。

・自分たちのパートの良いところは?

・自分たちのパートの改善点は?

 

20分間の練習時間のうち、15分もこの話し合いに時間を使いましたが、クラスのメンバーの方向を一つにするためには、必要な時間だったと思います。

 

残りの5分で1回だけ通しで歌いました。

 

今まで聞いた中で一番良い歌声でした。

 

「今までで一番いいじゃん!」という語彙力皆無の私のフィードバックに、生徒たちも ちょっとうれしそうな顔。

 

良い状態で今週を終えることができました。

土日ですっかり忘れて、また一から、なんてことになるかもしれませんが笑

 

担任として迎えるは 初めての音楽祭。

 

他のクラスメイトよりも前から一生懸命練習してきたピアニスト・指揮者。

声がよく出ていて上手なものの、歌詞を変えて歌ったりふざけて下ネタを言ったりする男声パート。

真面目に練習に取り組み、きれいな歌声を出すものの、もともと人数が少ないため声量が足りず、男声に押されているソプラノとアルト。

そして、音楽の経験がなく、どう指導していいかよくわからないままの私。

 

いろいろな生徒たちがいる中で、担任としてどこまで介入するべきか悩みつつも、結局はそんな生徒たちとぶつかり合いながらやっていくしかないのかなと思っています。

 

さぁ、あと1週間でクラスとしてどれだけ成長できるのか、不安でもあり、楽しみでもあり。