イラストレーター、グラフィックデザイナーとして知られる和田誠さんの作品を集めた展覧会です。
写真撮影もできたので、印象に残った作品を何枚か撮ってきました。
和田さんのお名前はなんとなく知っているくらいだったのですが、展覧会のポスターにあった王様のイラストを見てピンと来ました。
「あ、この王様の絵、母と読んだ絵本で見た記憶がある!」と一気に懐かしい気持ちになりました。
この展覧会では、和田さんの作品を「絵本」や「似顔絵」、「ポスター」など、カテゴリーごとにまとめて展示してあります。
「絵本」のところを見ていて、パッと目に入ったのがこの絵↓
『これはのみのぴこ』という、谷川俊太郎さんの言葉に和田さんがイラストを描いた絵本の原画です。きっと、これも私が小さいころに母と一緒に読んだので覚えていたのでしょう。
圧巻だったのが、似顔絵の展示と、週刊文春の表紙絵が壁一面にずらりと並んでいるところでした。
特に週刊文春の表紙絵は、一つとして同じものはないそうです。同じモチーフでも少しずつ変化を加えて書いているのが、並べてみるとよくわかりました。
和田さんが書いた文字も素敵なものばかり。
イラストと一緒に文字も考えているので、イラストとの親和性が高いようです。
そして、和田さんと言えばシャンソン歌手で料理愛好家の平野レミさんの夫でもありました。
和田さんとレミさん、そしてお二人のお子さんとで作った料理の本は、「きゅうりに塩をかけて食べる。これも立派なサラダです」など、レミさんらしい型破りなレシピ(?)と和田さんのイラストが相まって、かわいらしい本んになっていました。
この展覧会は一人で見に行ったのですが、私の幼少期に絵本を読んでくれた母と一緒に見に行きたかったなぁと思いました。