授業で"オリジナル比喩グランプリ"やってみた

この2日間は部活もお仕事もないので完全なるオフ。

 

いつもはスマホでちゃちゃっとブログを書くのですが、今日は時間もあるので授業実践の話でも書こうかと、筆を、ではなくパソコンを手に取ったわけです。

 

授業実践といってもそんなに大それたものではないのですが、私にとってはちょっとしたチャレンジでした。

 

中1の国語の授業なのですが、森山卓郎さんの「比喩で広がる言葉の世界」という説明文を読んでいました。

 

この説明文のポイントは、次の3つ。

①比喩=ある事柄を、似たところのある別の事柄で表す

②たとえるものとたとえられるものとの間に共通点があり、その共通点が広く共有されていることが大切

③比喩には、形状をわかりやすく伝える効果・物事の特性をより生き生きと印象づける効果がある

 

具体例が多く比較的わかりやすい説明文だったので、おそらく生徒たちはどんな表現が比喩かということについては理解できているはず。

 

しかし、生徒たちにはどの表現が比喩かわかるだけではなく、自分で比喩を使って表現できるようになってほしい。

 

時間があれば、「必ず1回以上比喩を使うこと」という条件で詩を作らせ、作った詩を鑑賞させるというのもやってみたかったのですが、何せ1学期末で時間がありません。

 

今回は、文章や詩を作る過程で比喩を使えるようになるのではなく、比喩を自分で作れるようになることを目標にしました。

 

授業を考えるうえで参考にしたのが、せきしろさんの『たとえる技術』。

比喩そのものについて、さまざまな具体例とともにその作り方を説明した本って意外とないんです。この本に出会えてよかったなと思いました。

 

授業では、「色をたとえる」をテーマに以下の流れでオリジナルの比喩を作ってもらいました。

 

①比喩で表現する色を決める

  ↓

マインドマップを使って、その色から連想されるものをどんどん出していく

  ↓

③②で出てきた言葉をつなげてオリジナルの比喩を作る

  ↓

④班ごとに各自が作った比喩を発表し合い、班の代表を決める

選ぶ基準:オリジナリティがあるか・イメージしやすいか

  ↓

⑤班の代表が出そろったら、クラス全体で投票してオリジナル比喩グランプリを決める

 

②のマインドマップで連想を広げていく段階で、タブレットを使ってもいいよと言ったら、マインドマップの枝をどんどん広げていく生徒たち。

 

そして、出そろった班の代表はどれも素敵な比喩ばかり。

生徒の許可を得ていないのでここでは出せないのですが、それが残念なくらいです。

 

メンチメーターの投票機能を使って投票結果を可視化できたのもよかったかなと思います。

 

次は、文章や詩を作る中で適切に比喩を使えるようにしていきたいですね。