「何を」の指示はできても、「どこまで」「いつまで」の指示はまだまだ甘い

先日、先輩の先生の授業を廊下から少し参観する機会がありました。

 

生徒たちがいくつかの活動を班や個人で進めていけるよう、黒板に指示が書いてあったのですが、活動の一つに漢字プリントをするというものがありました。

 

みなさんならどんな指示を出して、漢字プリントに取り組ませるでしょうか。

 

私の場合は、テスト返却+解説後の残り15分くらいの段階でプリントを配布し「残りの時間はこのプリントをやってね」とだけ伝えました。その後、授業終了のチャイムが鳴ったので、そのまま回収も確認もせずに「自学で使ってね」と言って終わりでした。

 

ところが、冒頭の先生の黒板の指示には、

「各自が漢字プリントの1段目を練習する。終わったら○○(=先生の名前)に見せにきて、ハンコをもらう」と書いてありました。

 

「1段目を練習する」「ハンコをもらう」など、「どこまでやるか」の指示が明確で、思わずハッとしました。

 

どこがゴールかわからない課題に取り組むのは誰だって辛いもの。

 

しかしながら、知らず知らずのうちに私も"ゴールのない課題"を生徒に課していたことに気づきました。

 

同じプリントを使っていても、指示ひとつでこんなに変わるのかと思いました。

 

『学び合い』の鉄則である「後出しジャンケンはしない」ということを、普段の授業でも意識していく必要がありますね。