「生理の貧困」について思うこと

新型コロナウイルスの影響で経済的困窮が深刻化し、生理用品が買えない「生理の貧困」が広がっているそうです。

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高校生以上の学生を対象にしたアンケート調査によると、コロナ禍で生理用品を買うのに苦労した人が約25%いたそうです。

 

この新聞記事だけでなく、朝のニュースでもコロナ禍で生理用品が買えず、1日に1枚しか生理用品が使えないことで大学の授業に参加できない女性の話が取り上げられていました。

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www3.nhk.or.jp

 

生理用品は2~3時間に1回交換した方がよいという話も聞きますが、そうなると単純計算で1日8枚以上使う計算になります。1日1枚ではとてもやっていけません。

 

生理の貧困が表に出てきにくいのは、

①個人差があること

②生理がタブー視されていること

の2つが原因なのではないかなと感じます。

 

一言で「生理」と言っても、人によって経血の量や生理のつらさ・重さは変わってきます。私は比較的軽い方ではないかなと思いますが、私の知り合いには生理痛が重くて生理が始まると1日まったく動けない人もいたし、PMS月経前症候群)の影響で気分が沈みがちな人もいました。

 

生理用品が必要な数も人によって、日によってまちまちなので、なかなか支援が行き届きにくいのではないかと思います。

 

また、日本では生理がタブー視されていることが多く、生理の問題は議論の俎上に乗りにくいと言えます。教育においても包括的性教育が行われているとはとても言えません。

 

以前はドラッグストアで生理用品を買うとわざわざ紙袋に入れて渡していたし、学校においてもこそこそとトイレに行かざるを得ないような雰囲気があります。

 

私にできることは多くはないですが、こうして情報発信したり、これから出会う生徒たちに対して包括的性教育を行ったりしていきたいと思っています。