配属先が決まるまでの宙ぶらりんな今の時期。
時間だけは山のようにあるので、図書館に足しげく通って本を借りてきては読んでいます。
最近は「自分が読みたい本」もそうですが、「もし担任をもったら学級文庫に置きたい本」という視点で本を選ぶことが多くなりました。
教員1年目にいきなり担任を持つことはおそらくないだろうと思いますが、「どんな本を置こうかなぁ」と考えながら図書館をふらふら見て回るのは楽しいです。
イラストとタイトルに惹かれて手に取ったのが、堀越英美さんの『モヤモヤしている女の子のための読書案内』です。
読み進めていくうちに「自分が中学生のときにこの本に出合いたかったなぁ」と思いました。
著者の堀越さんには中学生の娘さんがいるそうなのですが、自分が好きな本を薦めてもパソコンを眺めたまま「フーン…」で終わりなのだそう。しかしながら、学校や人間関係のモヤモヤを聞かされたとき、そのモヤモヤを言語化するヒントになりそうな本を紹介すると思いのほか娘さんの食いつきがよいのだとか。
章立ても、
Ⅰ 自分にモヤモヤしたとき
Ⅱ 友だちにモヤモヤしたとき
Ⅲ 学校にモヤモヤしたとき
Ⅳ 親・大人にモヤモヤしたとき
Ⅴ 勉強にモヤモヤしたとき
という、誰しも身に覚えがあるような内容になっています。
そして、各章では、
・SNSで「いいね」やフォロワーの数が気になってしまう自分がイヤ
・今のグループから抜けたいけど、お昼を一人で食べるのは怖い
・大人に反論すると「屁理屈をこねるな」と怒られます。
といったような、具体的なお悩みに対して「こんな本はどう?」と紹介する形式なので、自分に当てはまりそうなところから読んでみるのもおもしろそうです。
こういうブックガイド的な本は、自力で探すだけでは見つからないような新たなジャンルの扉が開いたりするので、読んでいてとても楽しいのです。私自身、各章ごとの「お悩み」に共感できる部分が多く、”読みたい本”が一気に増えてしまいました。
その”読みたい本”の中で、さっそく今日借りてきたのが「将来の夢がありません。」というお悩みのところで紹介されていた『世にも奇妙な職業案内』です。
表紙も帯もインパクトがありすぎる…笑
これから読むのが楽しみです。