小論文は模範解答がないからこそ良いこともある

明日は国公立大学の2次試験の日。

 

私が大学受験をしたのはもう10年近く前ですが、朝イチで出ても間に合わないので前泊したことを覚えています。今年はコロナウイルスの影響で移動を避ける傾向があるようで、東大の地方からの受験者の割合が減少しているようです。

 

今年はバイト先の塾で高校3年生を1人担当しています。その子は看護系志望であることもあり、センター試験後はひたすら小論文を書いています。

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小論文は赤本等に過去問は載っていてもその解答は載っていないことが多いです。解答の方針が掲載されていればまだいい方で、「解答は省略」とだけ書かれていることが圧倒的に多いです。

 

そのため、私も「たぶんこうなんじゃない?」などとあいまいなことしか言えません。

ちょっともどかしいなぁと思うこともあります。

 

その一方で、模範解答がないからこそいいこともあります。

 

一から解答を作るので、生徒とともにうんうんうなりながら考えます。お互い解答がわからないため比較的フラットな感じで問題に取り組むことができます。その結果、私が自分の考えを示しても、生徒がそれをすべて鵜呑みにすることはそこまでなく、「ここはこう書きたい」などと自分の思いを口にしてくれます。

 

また、私は「本番で本人がこの文章を書けるかどうか」を念頭に置いて指導しているので、なるべくその生徒の考えを汲み取り、その子が書きやすいように構成を組み立てます。紋切型ではなく、その子の意思や主張に沿った形で書くにはどうすればよいか考えるのはやりがいがあります。

 

今担当している生徒は、いったん構成がある程度決まってしまえばさくさく書ける子なので、きっと本番も大丈夫でしょう。

 

いつもは週2ペースで指導するのですが、2月に入ってからは週に3~4回指導が入っていました。本人曰く「友達よりも先生(=私)に会ってる気がする」。

 

落ち着いて試験に臨んでくれればと願っています。

 

昨日の夜は以前講師をしていたときの教え子から合格報告の連絡があり、とてもうれしかったです。

 

サクラが咲いてくれるといいなぁ…