「中間考査で落として期末考査で救う」という常道

非常勤先の高校は明日から2学期の期末考査

私が担当する現代文は3日目なので多少余裕はあるが、「出勤する必要のない日にわざわざ行くのもなぁ」と思い、今日の午後にテストの印刷と格納を済ませてきた。

 

国語は枚数が多くなりがちなので(今回は問題用紙と解答用紙合わせて両面3枚!)、私はいつも1人分ずつ組んで折ることにしている。その方が監督の先生が配りやすいからだ。自分がもし逆の立場だったら、配る手間は少ない方がいい。これも講師をしていたときに知った、教員としてのライフハックのひとつ。

 

さてさて。

今回の問題作成には四苦八苦した。というのも、中間考査の平均点が想像以上に良かったからだ。

 

本当はうれしいことではあるのだが、問題がひとつ。「学期末の成績のクラス平均が70を越えてはならない」と内規(学校内で適応されるルール)で決まっているのだ。

 

そうなると中間考査の結果がよかったため、期末考査は平均点が50点台くらいになるようかなり難しくせざるを得ない。

 

テストなんてやってみないとわからないので、想定していた結果になる方がまれだ。しかも、生徒たちと出会ってから半年も経っていない。テストもこれが2回目。前回のテスト結果を見て生徒たちはかなりできるし、頑張ってくれるというのはよくわかったが、そう都合よくちょうどいい平均点になるようなテストを作るのは至難の業だ。私は頭を抱えた。

 

中間考査で落として期末考査で救う」というのは現場に出てからよく耳にしたフレーズ。でも、立ち止まって考えてみると変だなぁと思う。無理して落とさなくていいし、わざわざ救う必要もないはず。目標に沿った問題を出して、それで生徒たちが良い結果を出せたなら、それでいいじゃないか。現状は評価のための評価になっているような気がしてならない。

 

でも、学校に勤務している以上、その学校のルールには従わなければならない。

たしか、これと似たような質問を学年ゼミで同期がしていたような…

 

ということで、私は苦心して考査の問題をなるべく"難しく"したのだった。どうなることやら。

 

生徒の実態を捉え、目標に沿った問題を出すというのは本当に難しい。正直、一生できる気がしない。