生徒に「自分にとっての幸せ」を考えてもらったら…

先日、授業時間に余裕があったクラスで、「自分が目指す働き方」と「自分にとっての幸せ」についての作文を書いてもらった。

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生徒たちの作文を読んでいると、やはり一人一人考えていることは違うのだと思う。「子ども」という子どもはいないのだというのがよくわかる。

 

・地道にコツコツと働きたい

・人の役に立ちたい

・効率よく働きたい

・人の上に立ってバリバリと働きたい

・仕事とプライベートを両立させたい…などなど

 

クラスの半数くらいが就職を希望しているせいか、目指す働き方はかなり具体的で明確だった。

 

今回の評価は、

*二段落構成になっているか

*具体例が一つ以上含まれているか

*誤字脱字、日本語としておかしなところはないか

*内容が納得できるか

↑この4点をチェックした。

すべて○ならA、どれか一つ以上△ならB。提出する前にクラスメイトに確認してもらっているはずなので、ほとんどの生徒がA評価になる。

 

A評価の中でも、2人ほど特によく書けているものがあったので、A+をつけた。

 

今日の授業の冒頭で返却したのだが、そのときに「特によく書けているものはA+にしたよ」と言っただけで、どこがよく書けていたのかを伝え忘れていたことに授業後気付き、あぁぁぁぁと頭を抱えたくなった。

 

その2人に共通していたのは、具体例にその人らしさがよく出ているということだった。

 

1人は、体調を崩した時の母親とのエピソードを詳細に書き、「家族の幸せの先に自分の幸せがある」とまとめていた。

 

もう1人は、目指す働き方のところで、「今まではなるべく早く正解にたどりつくことしか考えていなかったけど、課題研究(注:高校の専門の科目)のおかげで正解がなく、なかなか結果が出ないことに取り組むことの大切さを知った」と述べ、その経験を自分が目指す働き方と関連させて書いていた。

 

どちらの具体例も、その生徒でしか書けなかったことだと思う。やっぱり、そういうところに惹かれるんだなぁと読んでて感じた。

 

反省点は他にもあった。目指す働き方を書くなら、「5年後(10年後)の幸せ」を書いてもらってもよかったな、と終わってから思った。

 

それでも、生徒たちに幸せについて考える機会を作れてよかった。そこまで意図していたわけではないけれど、これもキャリア教育なのかな。