生徒たちにちょっと任せてみて、失敗して、でも諦められない私

非常勤先の授業が安定してきた、と思う。

「ひたすら私が板書してしゃべり倒す解説→『学び合い』での演習」の繰り返し。

 

ネームプレートによる可視化ができないこともあり、全員達成や一人も見捨てないことにはそこまでこだわることができていないが、とりあえず9月当初に比べればだいぶ成長しているはず。

 

ただ、現状維持は衰退の方向への入り口になりかねないので、もう一つ上のレベルに上がってみたいという気持ちも心のどこかにある。

 

昨日ちょうど1つの単元が終わり、今日から新しい文章に入るので、2種類ほど変化球を投げてみた。

 

1つは、「ここ最近の様子を見ていて、たぶん私が解説しなくてもみんな問題解ける気がするんだよね」と言い、解説も何もなしに、

①初読の文章のあらすじの穴埋め

②第1段落に関する問題3問

↑この2つの課題を委ねてみた。

 

やはり解説なしで初読だと、必死になって教科書を読む生徒が一気に増える。先日の越後の会の分科会でも話が出たことだけれど、国語は文章を読まなければ始まらない。

 

2クラスでやってみたのだが、最初のクラスの方は思いのほか頑張ってやってくれていた。もう一方のクラスは、諦めてしまった生徒が多かったのか、クラスの半数が夢の国に行ってしまっていた。ただ、ちょっとおもしろいのは「はい、ここまで」とか「終わりにするよ」と声をかけると、むくりと起き上がる生徒が何人もいること。「授業の終わり感知センサー」でもついているのやら。

 

あまりに寝ている生徒が多いので「全員起きたら私が話をします。話が終わらないと授業の終了時間になっても終わりません。さて、どうしたらいいでしょう」と投げかけてみると、まわりを見てツンツンと起こしてくれる生徒が何人かいた。「私に言われなくてもそれができるともっといいねー」と伝える。

 

まぁ、そもそも寝ないのが一番なのかもしれないが、振り返りのコメントを見たら「マラソンの後の7限でめちゃくちゃ眠かった」の声が。んー、システムエラー感がなくはないけど、そこで止まってしまうと自分に言い訳しているような感じがする。

 

もう1つの変化球は、複数時間の『学び合い』。

 

「本文中で筆者が述べていることについてあなたはどう思うか。自分が目指す働き方と照らし合わせて自分の意見を述べ、自分にとっての幸せとは何か、400〜600字で書きなさい。提出する前にクラスメイトにチェックしてもらい、全員が時間内に提出すること」という課題を「2時間任せるからやってごらん」と投げてみた。

 

さてさて、どうなることやら。