私の今の非常勤先は専門高校なので実習が多い。
1クラスに2種類のコースの生徒がいるので、半分実習で外に出ていていない、なんてこともよくある(らしい)。
今日がまさにそんな日だった。
事前に実習担当の先生から「半分いません!」と教えてもらっていたので、「何をしようかなぁ」とずっと考えていた。
本来なら夏目漱石の『こころ』の続きをやる予定だったのだが、クラスの半数がいないのに無理に進める必要はない。テスト終わったばっかりだし。
同じ国語科の先生がテスト後の授業を図書館でやるという話を聞き、じゃあせっかくの読書の秋だし、図書館で本を読んでもらおうかなと思いついた。
でも、ただ読むのではおもしろくない。
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そうだ、好きな本を紹介する「図書紹介」を書いてもらおう♪
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誰宛ての図書紹介にしよう?…
生徒に文章を書かせる場合、「誰に書くか」という対象を明確にしないと意味がない。
今回は、私あてに書いてもらうことにした。
私は人の本棚の中身が気になるたちだ。今の高校生がどんな本を読むのか興味がある。
こんなプリントを作って、司書の先生に見てもらったら「いいですね!」と言ってもらえた(実はこの先生、私が高校生の時に私の母校でも図書館の司書をされていたのだ。不思議な偶然)。
生徒には、「図書館にある本から1冊選んで、イチ押しポイントを言葉やイラストでまとめてね。」とだけ伝えて、あとは生徒の様子を見ていた。
生徒は思い思いの本を選び、書いてきてくれた。
生徒の”推し本”カードは司書の先生にお渡しして、私は次の授業へ。
授業後、司書の先生と少しお話しした。先生からは、
生徒たち、頑張って書いてきてくれましたね。私も読みたくなっちゃいました。先生(=私)に読んでもらいたいんだなぁと言うのが伝わってきて、先生が好かれているのがわかりました。
「こういうことを書いてね」というのを先に生徒に示しておくと、生徒も書きやすいんだなと思って参考になりました。
というコメントをいただいた。
本を専門とする先生からこのように言ってもらえるのはうれしい!
”推し本”、やってよかったな。