zoomに対するそこはかとない違和感

最近zoomを使う機会が多くなっている。

今のような緊急事態でも互いに連絡を取り合えるツールがあるのはとても助かる。

 

ただ、zoomを使っているときに自分の中でなんとなく違和感のようなものがあった。

それが何なのかうまく言語化できずにもやもやしていたのだが、昨日zoomを活用した演劇を見ていて、ふと思い当たることが。

 

zoomには余韻がないのだ。

 

"謎の違和感"の正体はおそらくこれだと思う。

ホストがミーティングを終了してしまえば、それまでのつながりはブツっと途切れてしまう。

いきなり「あぁ、今自分は一人パソコンの前にいるのだ」という現実をつきつけられる。

 

zoomでは、ミーティングが終わってなおその場の雰囲気や会が終わった後の余韻に浸る、ということができないのである。

 

コロナウイルスの影響で多人数が直接集まることを避けねばならないため、さまざまな物事があっという間にオンラインでできるようになった。

 

「直接会わずともオンラインで事足りるのではないか」とも思っていたのだが、どうやら私はリアルを諦められないようだ。

 

ゼミ中にわからないことがあれば近くのゼミ生に聞く

ゼミが終わり、研究室に戻ってきてから同期とちょこっと話をする

飲み会が終わり、何人かで二次会に行く

観劇後、役者さんに「この舞台おもしろかったです」と挨拶する…etc.

 

今まで当たり前のようにできていたことができなくなっているんだなぁ、と改めて実感する。

 

もちろんオンラインにはオンラインの良さがある。

 

ただ、表情や体温、息づかい、匂いのようなその人らしさを感じることができるのはリアルな接触に限る。

 

リアルとオンラインが自分の中でうまく共存できればいいのかなぁ。

今はまだよくわからない。