神社"は"恋人(?)

わが恋人は寺社仏閣をこよなく愛する人である。どれくらい愛しているかというと、賃貸にもかかわらず、自分の部屋に神棚をお迎えするくらいである、と言えばわかっていただけるだろうか。

 

「神棚がほしい」とは以前から言っていたが、先日「神棚を注文した」と聞かされたときは、内心「マジか」と思ってしまった。持ち家ならわかるが、アパートの一室に神様をお迎えするとは…恐るべし。

 

彼の神社に対する想いは筋金入りである。なかば「神社は恋人」状態。一応「本物の恋人」である自分としては複雑な思いがないわけではない(神様に嫉妬する、というのも変な話だが)。

 

しかしながら、そんなことを言ったら私は「美術館は恋人」になるわけで。私の美術館好きも負けず劣らずである。(大学の時のバイト代の半分は展覧会を見るのに消えたと言っても過言ではない)

 

さてさて、今日バイトの前に時間があったので雁木通り沿いの本屋さんにふらっと入ってみた。すると私の目に飛び込んできたのは

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思わず買ってしまった(英世さんが1人旅立っていった)。

 

こんなとき、「あぁ、恋人の影響を受けているなぁ」と思う。私はわりとわが道をゆくタイプでこだわりも強い。それでも、大切な人から影響を受けて自分も少しずつ変わっていくのだと実感する。

 

ある意味、「偏愛するもの」が違ってよかったのかもしれない。好きであればあるほど譲れない部分も多くなる。

 

恋人の趣味には「そんなに好きなのね」と隣で眺めつつ、自分のできる範囲で付き合えばいいのかなと思う。