今週、支援に入っている学校で授業をする機会をいただいた。
テーマは「学校の制服は必要かどうか」
"反論を想定して主張する"ことを目標に、「確かに〜。しかし…」という譲歩の形を使って自分の意見を発表する、という活動をした。
支援先でお世話になっている国語の先生と私の共通の課題は、「生徒の考えをどのように互いに共有させるか」ということ。
今回は2つの方法を試した。
1つは今まで授業でもやっていた、短冊状に切った紙に自分の意見を大きく書き、黒板に貼っていくというもの。
もう1つは、まず発表を聞いて発表者に対するコメントをふせんに書く。そして、A4の大きさで生徒の名前を書いた紙を回してふせんを貼っていき、一周するとみんなのコメントが本人のところに集まる、というもの。
後者の方法は、授業の前日にふと思いついて、ぶっつけ本番でやってみた。
どれほど生徒に対して効果があったのかはわからないが、国語の先生からは「今までやったことがなかったので、共有するにはいい方法ですね」と言ってもらえた。
大学院に入ってから、edutabやロイロノートの存在を知り、生徒の考えを全体で共有するには便利だなぁと思った。
ただ、全ての学校でそうした設備が整っているというわけではない。
限られた資源を用い、生徒が考えを共有できる空間を作り出すには知恵を絞らなければならない。
調べて実践するのはもちろん大切だけれど、ふと思いついたものを授業を通して形にするというのも必要だなと強く感じた。