出会いの場は小学校? 中学校? それとも…

研究室を決める前に先生と面談をしたとき、なかなかに衝撃的なフレーズが飛び出した。

 

「高校は手遅れかもね」

 

一言一句同じというわけではなく、今となっては「こんなことを言われたな」というくらいの記憶なのだが、それ以来このフレーズは事あるごとに私の脳内で顔を出す。

 

その理由は明白だ。何せ死活問題なのだ、高校教員を目指す私にとっては。自分の存在意義が土台から崩れてしまう。

 

先生の理想として、小中学校で出会い、結婚し、地域のつながりの中で生きていく、というのがあるのは理解している。

 

ただ、私としては「高校も捨てたもんじゃない」と言いたい。というより、言わなければならない。存在意義崩壊の危機を脱するために。

 

しかし、先生に戦いを挑むには、それなりの準備が必要だ。なにしろ、先生は研究者である。根拠もデータもなくかかっていったのでは、返り討ちにあうのは目に見えている。

 

一方で、論破されるのはわかりきっていても、戦いを挑みたくなるテーマが見つかったのは、ある意味幸せなのかなぁ、とも思う。

 

さあ、できうる限り理論武装しなくては。