ドラマ「きのう何食べた?」を見て感じたこと

大雪の影響で1週間以上まともに外出していないので、

・ご飯を作って食べる

・やるべきこと(論文の執筆・学習成果発表会の準備・FP検定の勉強…etc.)をやる

・お散歩する

アマゾンプライムでドラマや映画を見る

↑この4つのローテーションで1日が過ぎていきます。これでは曜日感覚もなくなるわけです。

 

1日中家にいるので、その分生活は丁寧になります。

上のローテーションの中で丁寧さがよく表れるのが食事だと思います。

ほぼ毎食私が家族の分も作っているので、限られた食材で飽きないように何をどう作るか、冷蔵庫や台所の食材たちとにらめっこしながら考えるのはけっこう楽しいです。

 

大根だけは家にたくさんあるので、「大根 使い切り」とか「大根 副菜」で検索しては新しいレシピを試しています。

 

さて、アマゾンプライムを眺めていたら、ドラマ「きのう何食べた?」がおすすめに出てきたので観てみました。

ドラマ24 きのう何食べた?|主演:西島秀俊・内野聖陽|テレビ東京 (tv-tokyo.co.jp)

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第1話でもう惹き込まれました。もともと主演のひとりである西島秀俊さんが好きなのもありますが、西島さん演じる史朗さんが料理をするシーンがとても楽しそうで、出来上がった料理がとてもおいしそうなのです。

第1話に出てきた酒とごぼうと舞茸の炊き込みご飯が作ってみたくなり、昨日の夕食は急遽その炊き込みご飯になりました。

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(昨晩の献立:鮭と舞茸、ごぼうの炊き込みご飯・鶏肉とじゃがいものスープ煮・キャベツとツナのホットサラダ・大根のうま塩煮・ごぼうの唐揚げ)

 

パートナーであるケンジのことを思い、残り物や冷蔵庫の中身とも相談しながら献立を考えて料理をする史朗さんの姿は素敵だなと思います。

 

きのう何食べた?」は同性のパートナーとともに暮らす史朗さんとケンジの2人の日常を描いています。

 

2人の醸し出す雰囲気はほのぼのとしていて見ていて心が温かくなりますが、時折現実的な、シリアスな場面も描かれています。お互いの関係のこと、家族とのこと、職場でのこと、カムアウトするかしないか…

 

ドラマの中で印象的だったセリフがあります。

第3話で、史朗さんが近所の主婦で買い物友達である佳代子さんとコールスローを作っていた際、佳代子さんが「ご両親は筧さんがゲイだってことご存じなのね、それは少し気が楽なんじゃない?」と言いました。それに対し、史朗さんが

「知ってるからってわかってくれているわけじゃありませんから」

と返したのが心に残っています。

 

人間は未知のものを恐れがちなので、知らないよりは知っている方がいいと思います。ただ、知っていれば理解できているか、というとそうでもないんだなということを、このドラマを通じて感じることができました。

 

史朗さんのお母さんはLGBTについて学んでいるのですが、史朗さんとの電話の中で「職場でもカムアウトすべきだ。ゲイであることは何も恥じることではない」と主張します。お母さんはその考えを曲げないので、史朗さんは適当な理由をつけて途中で電話を切ってしまいます。

 

「知っているからといってわかってくれているわけではない」というのは、こうしたところに現れてくるのだろうと思います。

 

知識を得たからといって「○○すべきだ」と自分の考えを押し付けるのではなく、相手の話をよく聞き、相手がどうしてほしいのか、その思いを汲み取って行動することが重要なのでしょうね。

Raise your Flag(ファシリテーション講座)①

Raise your Flagファシリテーション講座が始まりました!

申し込みをした段階でけっこうワクワクしていた私↓

bookmarker330.hatenablog.com

 

昨日の第1回の講座の中で印象に残ったことをまとめておこうと思います。

 

 

オリジナリティを出すためにあえて”枠”を作ることの大切さ(6マス自己紹介)

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1つ目のワークが「6マス自己紹介」でした。紙を6つに区切り、自分を表すキーワードを書いていって、それをもとに自己紹介をするというもの。ちなみに、私のはこんな感じ↓

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6マスのうち指定されたのは、次の2つ。

・今年のテーマを漢字1文字で(右上の赤い□のところ)

・自分だけしか経験していないようなレアな体験(左下の青い□のところ)

 

自己紹介のあと、種明かし的に「6マス自己紹介をなぜやったのか」というのを教えてもらいました。

①「自己紹介」と言うと名前や学校・職場など肩書きを話す人が多いのですが、それだと人となりがわかりにくいから。

②6マスに限定することで、自分がどういう人なのか抽出しやすくなるから。

 

特に②の意図を聞いたとき、「あえて”枠”を作ることの大切さ」を感じました。

私は4月から国語の教員になる予定ですが、作文や詩の創作等の課題を設定する際も”枠”や”型”の存在が重要になってきます。

創作というと「自由に書いてね」と言いがちなのですが、よほど創作が得意な人でもない限り「自由に」と言われると手が止まってしまうものです。特に日本人は集団の同調圧力が強くなる傾向があるので、「他の人は何を言うんだろう?」とか「こんなこと書いて大丈夫かな…」と思い、結局無難なところに落ち着いてしまいがちです。自己紹介であれば肩書きの部分ですね。

一方、先に枠を設定してしまえば、枠という土台が全員に提供されるので、その土台の上で自由に発想を膨らませることができます。そして、その枠の内容に「その人らしさ」がにじみ出るようなものを持ってくると、オリジナリティや個性が表れてきます。先ほどの6マス自己紹介でいけば、「自分だけしか経験していないようなレアな体験」という項目がそれにあたると思います。実際にブレイクアウトルームに分かれて自己紹介をしているときも、「レアな体験」の部分はとても盛り上がりました。

 

この「あえて枠を作る」というのは、これからワークショップ等を企画する際に大切にしていきたいなと思います。

 

 

Raise your Flagの5つのスタンス

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Raise your Flagには5つのスタンスがあるのですが、そのうち特に3~5が心に響きました。

3. イノベーションは違いから生まれる

最近の世の中はだんだん多様性の尊重に舵をきっているような気がします。学校は子どもたちが社会に出ていく前段階の場として、多様性を尊重していくことが重要になってくると感じます。

ただ、多様性の尊重に留まるのではなく、一人一人がその多様性をどう活かしていくかという視点がこれから必要になってくるのではないでしょうか。

「”違い”のかけ算で新しいものが生まれる」という考え方は素敵だなと思います。

 

4. どこまでもフラットな関係性

Raise your Flagでは、自分で呼んでほしい名前を決めます。zoomで表示する名前にもその呼び名を使います。それがフラットな関係性を生んでいるのだと思います。

この「呼んでほしい名前を自分で決める」というシステムを聞いたとき、ふと千葉聡先生の「呼び名自己申告制」を思い出しました。千葉先生は国語の教師で、歌人でもある方です。千葉先生はクラスを受け持つ際に、生徒たちを身内のように親しく迎えたいと思い、全員を名前で呼ぶようにしたそうです。ただ、同じクラスに同じ名前の子が複数いることもあり、頭をなやませていたそう。

いろいろ考えた末、生徒たちに聞いてみることにした。すると生徒たちは「あだ名で呼べばいいじゃん」と言った。

「あだ名かぁ。あだ名だと、失礼な呼び方になっちゃうこともあるしなぁ……」

「大丈夫。本人が「こう呼ばれたいな」っていうあだ名を自己申告すればいいよ」

なるほど。そうか。

それから俺は、自分のクラスで「呼び名自己申告制」を始めた。まずは担任として「基本的には全員を名前で呼びたい」と話す。そのあとで付け加える。

「でも、自分で「こう呼ばれたいな」という呼び名があったら、遠慮なく申告してほしい」

生徒たちはざわめく。

「どんな呼び名でもいいの?」

「下品な言葉や、人権上問題のあるような呼び名はダメだよ。みんなが大人になったときに、高校時代のその呼び名を懐かしいと感じられるような、すばらしい呼び名を提案してほしいんだ」

『短歌は最強アイテム 高校生活の悩みに効きます』(pp.110-111)より

教員と生徒はどうしても上下関係になりがちだし、実際評価する側とされる側なので、どうしても生徒と一線を引かなくてはならないところも出てくるでしょう。フラットな関係とまではいかなくても、生徒一人一人を個人として大切にする教師でありたいと思います。

 

5. Give&Give&Given

Give&Takeではなく与え続けることの大切さ。もらった恩を相手に返すのではなく、もらった恩をまた別の人に送っていくのが重要になってきます。話の中で出てきた「恩送り」という言葉が私にはしっくりきました。

そして講座が終わった後、早速同じC日程のメンバーがFree Workで使うnoteの使い方をわかりやすく説明してくれました↓

note.com

「noteの存在は知っていても、使い方がわからない人がいるかもしれない」という優しい気配りと、プラットフォームを作ろうとするフットワークの軽さはすごいなぁと思います。素敵な学びのGiveをありがとう!

 

 

なんのために学ぶのか

ペアワークで「なんのためにファシリテーションを学ぶのか」ということを互いに10分ずつ話しました。ファシリテーターの役割の1つである「モデレーター(ゲストの話を引き出したり、まとめたりする人)」の練習でもありました。

私は最初に話す側だったのですが、私がファシリテーションを学ぶきっかけは『学び合い』とは切っても切れないので、『学び合い』の話をひたすらしていました。話がとっ散らかっていたので、もう少し整理した方がよさそうです。こうした気づきも、人と話すことによって得られたものなのかも。

 

私とペアだったのは大学生の方だったのですが、大学でのグループワークを通してやりにくさを感じたことがファシリテーションを学ぶきっかけだったそうです。グループワークをしていて「こうしたいいのに」と思うことがあっても「じゃあ実際自分がまわせるのか?→できない」となってしまい、そんな現状に悔しさを抱えていたのだそう。話を聞いていて「他力本願になってしまう自分を変えたい。引っ張っていける人になりたい」という明確な目標があるのがいいなぁと感じました。

 

 

初回にして大きな学びがあったRaise your Flagファシリテーション講座。

素敵な仲間たちとともに学ぶことができるこれからの3ヶ月が、さらに楽しみになりました。

元同僚と「評価のための勉強からの脱却」について話してみた

先日、元同僚から連絡が来ました。

「カリキュラムについて相談したいことがあるんだけど、今日の午前中時間ありますか?」

そして、「ぜひ教育の先端をいく○○先生(=私)にアドバイスがもらいたい!!と思いまして」という言葉が並んでいました。

 

「カリキュラムにはそんなに詳しくないので、希望に添えるかは分からないな」と思いつつ、出来る限りのことはしたいと思い、元同僚とzoomで話すことになりました。

 

彼曰く「来年度は試験をやめてレポートを課したい」とのこと。3学期に入ってからは多少時間の余裕があるので、来年度のカリキュラムの構想を練っていたそうです。

 

その構想を一通り聞いてから、私が思ったことを伝えました(思いついた順に話したので、だいぶとりとめのない話になってしまった…)。

 

彼が試験をやめてレポートを課そうとしているのは、「評価のための勉強から脱却してほしい」という思いがあるからなのだそう。「テストがあるから勉強しなければ…」というのではもったいない、なんとか学習に対する生徒のモチベーションを上げたい、とのこと。

そして、教師の評価だけでなく生徒の自己評価を成績に反映させようとしているものの、自己評価の妥当性をどう保障するか等で悩んでいたみたいです。

 

自己評価の妥当性の担保については、「小レポートとそれに関する自己評価の欄を1枚のワークシートにまとめて、成果物をクラス全体で共有したら?」と提案してみました。

 

自己評価をするには、明確な判断基準を示すことと自分を客観的に見る目が必要になってきます。判断基準がなければ行き当たりばったりの評価になってしまうからです。また、「自分を客観的に見る目」を育てるには、他者と関わることが重要なのではないかと思います。他者と関わることで自分ができているところ、足りないところを自覚し、できているところは伸ばし、足りないところは改善していくことができるのではないでしょうか。

 

教師の目よりも生徒たちの目の方が厳しいです。教師の目はすり抜けることができるかもしれないですが、友達やクラスメイトの目はごまかせないからです。テキトーな自己評価をしていることが露見したら信用を失いかねません。

ただ、「(そうは言っても)テキトーにやってもいいよね」という雰囲気がクラスの中にあると「まわりの目」は機能しません。最初に「なぜ自己評価を成績に反映させるのか」というのをきちんと語り、折に触れて伝えていくことが必要なのでしょう。

 

 

「脱線するけど、教育について大切だと思っていることを教えてよ」という彼の問いかけがきっかけで、「生徒たちの一生涯の幸せを保障する教師になりたい」「結局生徒たちに寄り添えるのは、教師ではなく生徒である」「授業を通して他者と関わる力を身につけてほしい」という『学び合い』の根っこにある考え方についてもちょっと話すことができました。

 

終わり際には、彼から「自分じゃ思いつかなかったことをいろいろ聞けて良かった、ありがとう」と言ってもらえました。

 

こうして自分を頼ってもらえるのはとてもうれしいことですね。

 

彼と話していて、評価についてはまだまだ勉強不足だなと感じたので、現場に出る前に本を読んだり人と話したりして考えていきたいと思いました。

雪のおかげ(雪のせい?)で保険見直しの重要性を実感した話

雪が降るのが止んで、やっと青空が見えてきました。

 

大雪の影響で家全体がかまくらにでも入っているような感じです。

 

我が家の周辺には、普段生活する家のほかに農作業用の小屋や蔵がいくつかあります。

先ほど、父が玄関先で「母ちゃん、作業所がやられた」と母に声をかけました。

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↑雪が落ちる前

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↑雪が落ちた後

※屋根が大きく湾曲しているのがお分かりいただけるでしょうか。

 

見に行った母は写真を撮ってすぐに戻り、保険の書類を探していました。そして、住宅保証の欄を見て「あぁ、よかったぁ…」と胸を撫で下ろしていました。

 

住宅火災保険だけではなく、農作業場用の総合保険にも入っていたのです。

 

母はすぐに保険会社に連絡して、雪害でも保険が効くことを確認すると「自費で修理じゃなくてよかった!足場なんて組んだら100万200万すぐ飛んでいっちゃう」とホッとしていました。

 

定期的に保険を確認したり、身の丈に合うように見直したりするのは本当に大切なんだなと感じた出来事でした。

コーチングをちょっと勉強してみた

Find!アクティブラーナーが冬休み期間限定で、無料会員でも全動画を視聴できるサービスをしているそうです。といっても、今日までなのですが(もっと早く知っていたら…)。

find-activelearning.com

 

ということで、さっそく動画を見てみることに。

コーチングに興味があったので、「コーチング基礎講座」を視聴しました。

印象に残ったのは次の3点です。

コーチングとティーチングの違い

ティーチング:短い時間で端的にやってほしいことや答えを伝えることができる

       こちらが望むように相手を動かすことができる

コーチング :相手の自身を引き出し、自己肯定感を上げる効果がある

       相手の不安を小さくし、信頼関係の構築につながる

※相手にやりたいことや目標がなかったり、相手に考える力や答えにたどりつく力が足りない場合など、コーチングが効果的ではないこともある

コーチングとティーチングをバランスよく活用することが大切!

 

コーチングは○○をしない

コーチングのルールとして「コーチングはアドバイスをしない」というものがあるそう。

アドバイスとは、例えばAとBで悩んでいる人に対して、

「Aの方がいいと思うよ」

「あなたならBじゃないかな?」

などと相手に伝えることです。

アドバイスはその場では効果的なこともありますが、長期的に見ると相手が決断し経験する機会を奪い、選択肢を狭める関わり方になってしまう可能性があるとのこと。

 

一方、コーチングではアドバイスではなく情報提供をするそうです。同じくAとBで悩んでいる人に対し、

「○○さんはAしたよね」

「私はBを選んだよ」

「Cという方法もあるよね」

という風に、相手に選択肢を提示してそこから選んでもらうようにするとのこと。それにより、選択肢を広げる関わり方ができるのだそうです。あくまで相手が選ぶというスタンス。

 

アドバイスがすべてダメというわけではなく、「自分が伝えたいだけのアドバイスではなく、相手のためになるメッセージになっているかどうか」考えてみることが大切なのだそうです。

 

セルフトークの重要性

「普段誰と一番話をしている?」と聞かれると、家族や友達などいろいろな答えが返ってきそうです。ですが、自分と一番話をしているのは自分なのだそうです。なんと、1日で6万回も自分と話していることになるとか。

人の行動が変わるのは、人から指図されたときではなく、自分自身の自分との会話が変わったときなので、普段から自分で自分に問いかけるときの問いの質を上げていくと良いそうです。

 

コーチング基礎講座」は全10回分で1回4分ほどなのでサクッと見ることができ、コーチングに対する興味もさらに湧いてきました。

 

雪の影響で物理的にロックダウン中なので、コーチングも学び始めようかなと思っています。

 

おすすめの本や動画などがあればぜひ教えてください!

『見やすい資料の一生使えるデザイン入門』(森重湧太)読了

約1週間後に迫った学修成果発表会に向けて、発表用のスライドを作っています。

 

大学院に入ってからプレゼンをする機会が圧倒的に増えたので、実際に資料を作ったりまわりの人の発表を見たりすることで「文字ばっかりのスライドにしない」ということや「一つのスライドには一つの内容にする」ことを学びました。

 

パワーポイントは一応使えるのですが、スライドを作っていて「ここもっとこうなったらいいのに…」と思うこともありました。Googleさんで検索して調べてもいいのですが、「こうなったらいいのにな」ポイントが多すぎて、いちいち検索しているとその都度作業が止まってしまいます。それが面倒で結局そのままにしていました。

 

そんなときに目に留まったのが、『見やすい資料の一生使えるデザイン入門』。

一生使える見やすい資料のデザイン入門

一生使える見やすい資料のデザイン入門

 

頭から読んでいったのですが、目からうろこというか知らないだけでパワーポイントってこんなに便利だったんだなと思いました。かゆいところに手が届く感じです。

 

特に便利だなと思ったのが「スライドマスター」という機能です。「表示」というところを押すと出てきます。

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スライドマスターを使うと、スライドの設定が一気にできます。フォントや背景の色、スライド番号やその位置など、一括で変更できるのでとても便利です。

 

本の中では「パワーポイントにもともと入っているデザインはデッドスペースが多かったりノイズになりやすいから使わない方がいい」とあります。でも、気に入ったデザインがあったので、今作っているスライドではパワーポイントに搭載されていたデザインを使っています。ただ、タイトルの部分の幅がもう少し狭くならないかなぁと思っていたので、スライドマスターを使ってみたら変更できました。

 

発表用のスライドを作りながら本の内容を実践しているので、覚えも早いような気がします。

 

結局のところ、必要性を感じたときにその都度必要なことを学んで吸収し、自分のものにしていくのが最も効率が良い気がします。

 

ただ、ネットで検索して探すにしても、適切な検索ワードを知らないと自分が必要な情報にたどりつくまでに時間がかかってしまいます。

 

そんな回り道をショートカットするためにノウハウ本は存在しているのかなと思いました。

自分を好きになれば人をどんどん好きになれる(サヘル・ローズさんの記事を読んで)

コロナウイルスの感染拡大に加え、特に北日本や北陸などの日本海側では大雪に見舞われるなど、暗いニュースが最近目につきます。

 

そんなある日、雪の影響で遅れて届いた新聞に目を通していると、母から「こんな記事あったよ」と俳優のサヘル・ローズさんのインタビュー記事を教えてもらいました。

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サヘルさんは農業高校への進学をきっかけに、農業の持つ包容力に救われ、心を耕すことができたそうです。

私は昨年の夏から冬まで農業高校で非常勤として働いていたこともあり、記事の内容に親近感が湧き、心の中にすっと入ってきました。

 

中学生の頃いじめに遭っていたサヘルさんは、高校に進学してからも人と関わろうとはしなかったそうです。「どうしたの?」と声を掛けてくれた国語の先生に、サヘルさんはせきをきったようにこれまでのことを話し、その話を先生は最後まで聞いてくれたそうです。そして、

野菜や果物など生き物が育つ過程には、さまざまな方法がある

と農業を例えにして、

つまり、正解は一つじゃない。失敗や回り道は未来の糧。自分らしさを否定する理由などなくて、自分を好きになれば、出会った人の個性も分かるし、人をどんどん好きになれる

ときっぱり言ってくれたのだそう。

 

「自分を好きになれば人をどんどん好きになれる」というのが印象的でした。

たしかに自分のまわりには自分と似たような人が集まってきます。「朱に交われば赤くなる」とはよく言ったものです。まず自分のことを好きになり受け入れられなければ、自分とどこか似たところのあるまわりの人たちを好きになれないような気がします。

 

また、サヘルさんにとって母親(養母)の存在はとても大きいようです。お母さんはテヘランの孤児院にいたサヘルさんを引き取って日本に渡り、ひどい苦労をしながらサヘルさんを育ててくれたそう。

 

親に置き去りにされたサヘルさんを引き取り、異国の地で立派に育て上げたお母さんと、冷めきった心を耕して温め直してくれた園芸高校の存在が、サヘルさんのよりどころになっているのかなと思いました。

 

 

以前、「専門高校に進学したのに、それに関する仕事に就かない生徒が多い」という声を聞いたことがありました。

 

私は「自分の偏差値と照らし合わせて入れる高校に入る」という消極的な進路選択ではなく、将来を見据えた進路選択をしてほしいと思っています。

 

ただ、思いがけず進んだ高校で人生を変えるような出会いがあったり経験をしたりすることもあるのかもしれない、とちょっと思いました。